広がるプレイヤー間の「格差」を縮めるために
最初の理由は、プレイヤー間の成長格差です。今のマビノギモバイルのプレイヤーは、大きく3つのグループに分けられます。
1. 課金プレイヤー:課金で最も速く成長する最上位のグループ
2. ゲーム内の資源を使うプレイヤー:銀貨や魔族供物をこつこつ使って成長するグループ
3. ライト・生活中心のプレイヤー:戦闘や成長よりほかのコンテンツを楽しむグループ
問題は、最上位のプレイヤーと平均的なプレイヤーの戦闘力の差が、時間とともに手がつけられないほど広がっていることです。とくに戦闘での成長に積極的でない3番目のグループがゲーム内で圧倒的に多いため、この問題はさらに深刻になっています。
この格差は、思っている以上に深刻です。私自身、銀貨や供物をこつこつ使っているプレイヤーなら平均戦闘力は5万3千〜5万4千ほどだろうと予想していました。ところが実際のデータでは、平均はわずか5万1千でした。
これは、戦闘での成長に消極的なプレイヤー層が想像以上に厚いことを意味し、開発側が思い切った対策をとらざるをえなかった理由を示す強い根拠です。
たとえば「タバルタス(難しい)」のような上位コンテンツは、クリアするとより多くの報酬がもらえます。クリアできるプレイヤーは多くの報酬でさらに速く成長し、そうでないプレイヤーは取り残され、格差がますます広がる悪循環が生まれます。
こうした格差は、開発側にとって大きな悩みです。プレイヤーの戦闘力がばらばらだと、新しいコンテンツを出すときに、誰もが楽しめるちょうどよい難易度を決めるのがとても難しくなるからです。
本当の狙いは「ヘビー層」ではなく「ライト層」
プレイヤーの成長を後押しする方法は、ほかにもいろいろあったはずです。狩り場やダンジョンの報酬を上げたり、課金の効率を見直したりすることもできました。ですが開発側が選んだのは「出席報酬の強化」でした。これは狙いがはっきりしていることを示しています。すでに熱心に成長しているプレイヤーではなく、成長にあまり関心のない「ライト層」です。
ゲーム内には、いわゆる「110段」と呼ばれるプレイヤーがいます。銀貨100枚と供物10個をいつもためたまま、使わない人たちです。正直、私のように成長を目指して走り続けるヘビー層にはなかなか理解しにくいプレイスタイルです。ですが、彼らこそマビノギモバイルの世界を支える大切な中間層であり、今回の施策はまさにこの人たちを狙っています。
「この人たちは戦闘に興味がなくて、成長にもあまり興味がない。マビノギモバイルで生活したり、交流したり、服を着替えて歩き回ったりするのが好きな人たちなんだ。だから成長への欲求があまりない。」こうした人に「狩り場の報酬を上げるから、たくさん狩りをしてね」と言っても効果はありません。そもそも狩り自体にあまり興味がないからです。そこで開発側は最も取り組みやすい方法、つまり「ログインするだけで報酬がもらえる」形を選んだのです。ゲームに入るだけで、自然と成長素材が手に入るようにする作戦です。
「成長の楽しさ」を味わってもらう開発側の狙い
開発側の最終目標は、単にアイテムを配ることではありません。ライト層に「成長の楽しさ」を体験してもらい、ゲームの中間層を厚くしようという長期的な戦略です。
今回の報酬は、ライト層に「あなたも5万5千、6万まで十分に成長できます」というメッセージを送っているようなものです。こうしてプレイヤー全体の水準が上がってこそ、間もなく登場する「エイレル」のような新しいボスが出たときに、より多くの人が挑戦して楽しめます。それがゲーム全体の活気につながります。
一部では「シーズン2を前にリセットするための撒き餌ではないか」という推測も出ています。もしシーズン2が3月ごろの予定だったなら、今回の報酬は全員を卒業させてリセットするための流れと見ることもできたでしょう。ですが開発陣自身がシーズン2を6月と明言している以上、今シーズンをかなり長く運営する意思がうかがえます。ですから今回の報酬は、リセットの準備というより、今のシーズンの中でより多くのプレイヤーが一緒に成長し、新しいコンテンツを楽しめるようにする意図のほうがずっと大きいと考えられます。
では、今いちばん大事な資源は?
では、私たちは今何をすべきでしょうか? 開発側がルーンの欠片や強化触媒を大量に配ったことで、今度は新しいボトルネックが生まれます。
結論から言うと、これから最も足りなくなる資源はゴールドです。強化素材はあふれていても、実際に強化するために必要なゴールドが大きく不足するはずです。
ですから今いちばん賢いのは、銀貨をこつこつ使って狩り場を回り、ゴールドを確保しておくことです。今からしっかりゴールドをためておけば、あふれる強化素材を有効に使い、ほかの人より一歩先に進めます。
参考情報
2026年1月時点の内容です。シーズン2はその後、2026年6月25日に始まりました。
